ミュージアムってどんなところ?


日本には世界3位、6000館近いミュージアムがあります。

ミュージアムはどんな場所なのか 、ちょっとだけのぞいてみようと思います。

日本のミュージアム

ミュージアム(歴史博物館、美術館、民族資料館、水族館、植物園など)は、博物館法によって、社会教育施設と位置づけられています。

社会教育施設とは、学校や家庭での教育をサポートしたり、社会や文化などを学ぶ施設を言います。


最近では、ショップやカフェが併設されたミュージアムも増えました。

学びだけでなく、食べたり、遊んだり、ショッピングしたり、楽しめる施設でもあります。

日本には6000館近いミュージアムがあり、人口あたりの館数でみると、欧米諸国と肩を並べるミュージアム大国といえます。

文部科学省 社会教育調査 2017年博物館類似施設統計/2018年登録・相当施設統計より作成

ミュージアムは何をしてるところ?

モノは時間とともに、必ず、傷んだり、壊れたりします。

私たちが目にすることができる、貴重な資料や絵画、彫刻などは、誰かが大切に保管してくれたからです。資料を私たちだけの時代で終わらせず、次の世代に引き継ぐには、同じように、誰かが大切に保管しなくてはなりません。

ミュージアムは、歴史的に価値のあるモノや、希少な資料を集め、保管し、傷んでいるものは修復し、それらを調査研究し、学習会やワークショップなど教育に活用するという仕事を行っています。

そして、これらの活動を通じて、よりよい社会に貢献することがミュージアムの目標です。

価値のあるモノや貴重なモノを集めてるの?

資料の多くは、”貴重”や”希少”と価値の定まったものですが、そうでないモノもあります。

今は価値はわからないけれど、将来的になにかの発見に役立つ可能性がある資料も大切に保管します。

例えば、ある遺跡で発見された土器は、他の地域で発掘された土器と比較することで、遠い昔の食文化や生活のスタイルがどのように、広がっていったのか、あるいは衰退したのか、などを知ることができます。

また、誰が書いたかわからなかった手紙が、後の研究で歴史的に重要な人物が書いてものだとわかる、ということはよくあります。

重要な資料を失くしたり、捨てたり、しないよう調査や研究は欠かせません。


わざわざ行かなくても良くない?

パソコンを使うと、世界中の希少な資料を閲覧したり、解説を「知る」ことができます。

簡単だし、お金もかからなくて、とても便利ですね。

ミュージアムには、他にもたくさんの資料が、比較したり対比できるように展示されています。

また、ウェブサイトに公開しきれない、資料や詳しい解説を見ることもできます。

何よりも、本物(保管の都合上複製品を展示することもあります)に見たり、触れたりすることは、パソコンで「知る」こととは違い、「体験」となります。

「体験」は、長期記憶に残りやすく、様々な他の記憶とも結びつきやすいと言われています。

「知る」ことも大切ですが、次は「体験」してみるのはどうでしょうか。

ミュージアムのお仕事

ミュージアムでは、いろんなお仕事があります。

  • ミュージアムの運営や経営(館長、副館長)
  • 展覧会の企画や資料の研究(学芸員)
  • 作品を監視(監視員)
  • 清掃や害虫がいないかチェック(清掃、点検)
  • カフェやショップの運営
  • 経理や総務

どの仕事も、ミュージアムになくてはならない大切な仕事ですが、規模の大きくない博物館では、一人の人が、いつくもの仕事を兼ねていることも珍しくありません。

ミュージアムのお仕事は幅広くて、とても忙しいのですが、とてもやりがいのあるお仕事です。

資料の「お休み日」

ミュージアムの多くは休館日を設定しています。月曜日が休館日、というミュージアムが多いですね。

休館日でも、スタッフが全員休んでいるとは限りません。

休館日には、設備の清掃や点検を行ったり、展示資料の入れ替えなどを行うことがあります。

また、絵画や布の資料は照明によって劣化してしまうため、「作品を休ませる日」でもあるのです。

誰でも入れるの?

ミュージアムは、愛好家や専門家だけのものではありません。

大人や子ども、お年寄り、外国の人や、車いすを使っている人、目が見えない人、耳が聞こえにくい人、

発達障がいや、知的障がいのある人。

あらゆる人が自由に出入りできる場所を目指しています。


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