収蔵品や作品の展示や研究だけでなく、社会に働きかける「コト」に取り組んでいるミュージアムのご紹介です。
熊本県 葦北郡津奈木町
つなぎ美術館
知らない人同士が水曜日の出来事を交換する、アート・プロジェクト「赤崎水曜日郵便局」で一躍有名になりました。
小さな小さな美術館ですが、地域と交流しながらアートの魅力を発信する力は超大型です!
福島県 会津若松市
福島県立博物館
収蔵品が素晴らしい福島県立博物館。この館が注目されている理由は他にもあります。それは、地域の他の文化施設や団体、ミュージアムと共同で地域の問題に向き合う「ポリフォニック・ミュージアム」構想を打ち出したことです。
博物館がモノの保存や研究だけでなく、地域社会での重要な役割を示そうとしています。
神奈川県 小田原市入生田
神奈川県立
生命の星・地球博物館
その名の通り、地球誕生から生命の神秘に迫る壮大な博物館。昆虫や魚類など生物の研究で活躍する学芸員も多く在籍しています。そして、障害のある方やお年寄りなどあらゆる人が利用しやすい「ユニバーサル・ミュージアム」に関する実証や研究を積極的に行っているミュージアムとして有名です。
三重県 津市大谷町
三重県立美術館
発達障がいのある方や、その周りの方々が安心して来館できる「ソーシャル・ガイド(コミュニケーションの習慣や暗黙の了解を言葉とイラスト・写真等で説明した教材)」を日本でいち早く開発した美術館です。海外では普及しつつありますが、日本ではこれからですね!
東京都 港区六本木
森美術館
現代アートを中心に著名作家の展覧会を数多く企画・開催する日本屈指の私立美術館です。
森ビル二代目社長 森稔さんには、社会人には学びの場が必要という強い思いがありました。その意思を引き継ぎ、森美術館では公立ミュージアムをしのぐほど数多くのセミナーや基調講演、国際シンポジウムが開催され、国際的にも高い評価を得ています。
東京都 港区海岸1丁目
ダイアローグ・ミュージアム
「対話の森」
このミュージアムには、収蔵品も展示品もありません。あるのは「対話」という体験。
照度ゼロの世界で見ることを体験する「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」。音以外でコミュニケーションし、対話することをあきらめない「ダイアログ・イン・サイレンス」。
「対話」というキーワードで、人と社会をつなぎます。
鹿児島県 南九州市知覧町
知覧特攻平和会館
膨大な数の遺書や遺品が収蔵されています。不安定な今の世の中だからこそ、見つめ直したい歴史があります。
ぜひ、お聞き頂きたいのは「語り部」 による講話です。約30分あまりです。戦時中のお生まれの方は少なくなってきました。
どのように考えるかは人それぞれですが、歴史的事実を知る貴重な機会です。